Pro3でスキャンするためのベストプラクティス

       
 

Pro3でスキャンするためのベストプラクティス

Pro3を使用したスキャンに関しても、Pro2と同じベストプラクティスが適用されます。
ただし、Pro3が提供するいくつかのメリットにより、新しい留意点がいくつかあります。

・窓
 屋外でスキャンできるようになったため、窓の両側(内外)について考える必要があります。日中、窓は内側からは透明で、外側からは鏡のように見え、夜間には逆になります。Matterportアプリで窓にマークを付けてください。窓の片側にマークを付けるだけで、アプリは両側にスキャンデータがあることを理解できます。

・スキャン間隔
 ほとんどの屋内環境では、Pro2や他のカメラの場合と同じようにスキャン間隔を空けます(1.5~2.5m)。これはナビゲーションのためで、これによりビジターが屋内スペースを期待どおりにナビゲートできるようになります。
広くてオープンな屋内スペースの場合は、Pro2よりも広いスキャン間隔を約8m(約25 ft)以内に保つことをお勧めします。

 屋外でスキャンする場合、建物の外周近くでは5m(約16ft)以内に設定することをお勧めします。この間隔は、あまり角度がついていない良好なカラー画像を取得するのに役立ちます。

 オープンな屋外スペースの場合、広くてオープンな屋内スペースの場合と同じく、8m(約25ft)以内に保つことをお勧めします。

・屋外でのスキャン
 屋外スキャンで発生する可能性のある新しい課題の1つは、オブジェクト(車など)が動くことです。スキャンするスペース内でのオブジェクトの移動をできるだけ最小限に抑えるか、避けることをお勧めします。オブジェクトが移動したり人が動いたりすると、メッシュに影響を与え、ズレや失敗につながる可能性があります。

 太陽が見える場合は、最初のスキャンでカメラのレンズを太陽に直接向けることをお勧めします。

 また、水についても考慮する必要があります。濡れた床や浅い噴水などの少量の水は、処理されたモデルでは適切に表示されます。プールなどの深い水は正しく表示されない可能性があるため、トリミングする必要があります。大規模な水域では、LiDARでスキャンしたときにデータが返されないため、深度データが得られません。

・フロアの分離
 Pro3でスキャンしたすべてのモデルには、デフォルトで [フロアを維持] という設定があります。つまり、Matterportアプリで指定したフロアが、処理されたモデルに表示されるフロアとなります。他のカメラやデバイスによるスキャンはこれと異なり、Matterport視覚パイプラインが空間データを使用してフロアを自動的に決定します。Pro3では、フロアの分離はユーザー次第となり、モデルをより詳細に制御できます。

一覧へ戻る