【最新版】Matterportのタグとは? 新機能や使い方・活用事例まで解説
Matterportは、空間内にあるコンテンツの魅力を最大化し発信できることが大きな魅力の一つです。
タグ(Tags)は、コンテンツの情報を充実させるために必ず活用するべきと言えるほど重要な機能です。2022年には、アップデートされ新機能も登場し、さらに便利なツールになりました。
本記事では、タグの機能や使い方、活用事例を解説します。ぜひ記事を参考にしながら、自社コンテンツの魅力を伝えられる方法を考えてみましょう。
Matterportのタグ機能(Tags) とは?

Matterportのタグ機能(Tags) とは、Matterportのスペース内に、コンテンツを埋め込める機能を指します。
うまく活用できれば、業務を自動化・オンライン化も可能です。
無料で使える編集機能
Matterportのタグ機能(以下:タグ) は、基本的に無料で利用できます。
Matterportのスペースを閲覧・共有するには、Matterport専用のクラウドが必要です。
クラウドに撮影データをアップロードすることで、3Dモデルが自動生成され閲覧できるようになります。
クラウドには、編集機能が組み込まれているので、クラウドの契約費用だけでスペース編集が可能です。
埋め込めるコンテンツの種類
タグには、データの活用目的にあわせてさまざまなコンテンツを埋め込めます。
埋め込めるコンテンツは次の通りです。
- テキスト
- 画像
- 動画
- URL
Matterportは、撮影しただけでも美しい空間スペースが完成します。
そのスペースに、上記のような追加情報を掲載することで、閲覧ユーザーは商品や企業のより詳しい情報を得られるようになります。
掲載する情報が充実していると、営業スタッフを介さずとも、商品説明をオンライン上で完結できるようになります。
Matterportのタグの新機能3つ
2022年に大幅アップデートがあり、タグでできることが増えました。
- アイコンデザインを自由に選択
- ローカルコンテンツのアップロードが可能
- タグに複数のメディア掲載が可能
さらに使いやすくなったタグ機能について、一つずつ解説していきます。
1. アイコンデザインを自由に選択

タグのアイコンデザインを、約600種類の中から自由に選択できるようになりました。
タグは、丸いアイコンで表示されます。
これまでもカラーの変更は可能でしたが、アイコンを選べる機能が新たに追加されました。
矢印や表情、番号などさまざまなアイコンが用意されています。
コンテンツにあわせて、ユーザーが思わずクリックしたくなるようなデザインを選んでみましょう。
また Matterport SDKカスタマイズ を利用すれば、タグのアイコンをブランドや商品ロゴへの変更も可能です。
2. コンテンツのアップロードが簡易化

これまで画像や動画を挿入したい場合は、WEB上にホストされたものに限定され、URLが必ず必要でした。
しかし、今回のアップデートにより、ローカルコンテンツのアップロードが可能に。
WEBにホスティングされていないコンテンツでもタグに埋め込むことができるようになりました。
また、アップロードできる単一のファイルサイズは500MBまでで、Notesを含むホスティング容量制限はクラウドプランによって異なります。
- 無料 : 1GB
- スターター : 5GB
- プロフェッショナル : 25GB
- プロフェッショナル+ : 50GB
- ビジネス : 100GB
- ビジネス+ : 250GB
- エンタープライズ : お問い合わせ
- すべてのクラシック プラン : 1GB
3. タグに複数メディアの掲載が可能
タグ内に、複数メディアを掲載できるようになったため、さらに充実した情報を発信できます。
タグの内容によっては、関連する画像や動画が複数あるケースも多いのではないでしょうか。
一つのタグを開くだけで、必要な情報はすべて閲覧できるようになるので、ユーザビリティーの向上も実現しています。
ただし、動画とPDFに関してはメディア表示がされませんので、注意が必要です。
タグを利用するメリット
Matterportのタグを利用することで、次のようなメリットを期待できます。
- 発信するコンテンツの魅力を最大化できる
- 無人で商品PRできる
- 成約につながる商品やコンテンツを見つけられる
一つずつ見ていきましょう。
発信するコンテンツの魅力を最大化できる
タグ機能で複数のコンテンツを追加することで、より充実した情報をユーザーに届けられます。
たとえば住宅のデータであれば、ただ空間のデータを閲覧するだけでは感覚的な魅力しか伝わりません。
しかし材質や設備のこだわりを記載することで、物件の魅力が最大限に伝わり、購買意志を決定する理由になります。
埋め込めるコンテンツはさまざまであるため、もっとも魅力を発信しやすい媒体を選ぶことが重要です。
無人で商品PRできる
案内スタッフや営業マンがいなくても、自動的に商品やブランドのPRを行えます。
タグの他に、チャットボット※などリアルタイムにオンラインで接客できるツールを導入することで、成約までのフローを完全に自動化できる未来もあるでしょう。
そうすれば、人件費や店舗の光熱費や維持費などを大幅に削減できます。※別途開発が必要
Matterportをきっかけに、社内全体のビジネスモデルや業務フローを改革する企業も多くあります。
成約につながる商品やコンテンツを見つけられる
Matterportは、Googleが提供している分析ツール「Google Analytics」と連携※が可能です。※別途開発が必要
タグのクリック数や、タグ内のコンテンツ閲覧数などユーザー行動を分析することができます。
分析データにもとづき、UI・UXを改善することで成約率を高められるでしょう。
Matterportの基本機能では対応できないため、Google Analyticsと連携したい方は、お問い合わせください。
Matterportのタグを設置する方法
Matterportのタグは、次の4ステップを守ればだれでも簡単に設置できます。
- クラウドにデータをアップロード
- 編集ボタンから「タグ」を選択
- コンテンツをタグに追加
- オリジナル編集も可能
すでにクラウドを契約している方は、ご自身のクラウドを用意して実際にタグを設置してみましょう。
1. クラウドにデータをアップロード
まずは、Matterportクラウドに撮影データをアップロードし、管理画面上で編集したいスペースを開きます。
Matterportクラウドを契約していない場合は、閲覧・編集ができないため、下記から最適なプランを選んで契約しましょう。
2. 編集ボタンから「タグ」を選択

データを開いたら、画面右上に表示されている「編集」をクリック。
編集画面に遷移したら、右側のサイドバーに表示されている「タグ」マークを選択します。
タグのマークは「◎」で表示されています。
3. コンテンツをタグに追加
編集画面の真ん中下部に表示されている「+」をクリックしてタグを追加します。
タグを最適な位置に配置できたら、タイトルや説明文、メディアをアップロードしましょう。
この際に、タグのアイコンデザインやカラーも変更できます。
4. オリジナルカスタマイズも可能
基本機能にはないカスタマイズも可能です。
「タグのデザインを自社のロゴにしたい」「タグに鍵をつけて閲覧権限を設けたい」などオリジナル編集を希望される方は、ご相談ください。
Matterportタグの活用事例
Matterportのタグは、各業界で有効に活用されています。
今回は「住宅業界」「アパレル業界」におけるタグの活用事例を3つ紹介します。
ぜひ参考にしながら、自社でできそうな編集をイメージしてみてください。
住宅事例

大手ハウスメーカーのスウェーデンハウスでは、モデルハウスをMatterportで撮影し、タグ機能を活用して住宅の魅力を発信しています。
タグ内では、モデルハウスに使われているこだわりの設備や塗料などを画像やテキストで表示。
空間データのみで伝わるのは、雰囲気や内装のデザインまでです。
家造りにまつわるストーリーを発信することで、ブランドイメージやこだわりまでユーザーに伝わり、購買につながりやすくなります。
スウェーデンハウスでは、3Dキャラクターによる接客も実現。
内見から商談までのフローをオンラインのみで完結できるのです。

アパレル事例

人気ブランド「Burberry」でも、期間限定でMatterportを活用したバーチャルショップを開店しました。
ショップ内の商品にタグを設置し、ECサイトへ誘導しています。
またタグのデザインはオリジナルカスタマイズを行い、Burberryのブランドロゴに変更されていることがわかります。
ブランドカラーやロゴをデータ内に掲載することで、ブランド独自の世界観を表現できます。
リアルとバーチャルを融合させた取り組みとして注目されており、アパレル業界をはじめとした小売り業界におけるMatterportの導入事例は増加傾向にあります。
Matterportのタグで発信コンテンツの魅力を最大化!
Matterportスペースに、タグで充実した情報を掲載することで、空間・商品・サービスの魅力を最大限に発信できます。
2022年のアップデートにより、さらに操作性やデザイン性があがり、活用の幅を広げています。
弊社は、日本に3社しかないMatterportの正規代理店です。
「社内のメンバー全員がタグを使いこなせるか不安」
「自社に合うタグの設置方法を教えてほしい」
上記のようなMatterportやタグに関するお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。