Matterportクラウドは契約するべき?全6種類のプランとおすすめしたい人の特徴
「Matterportクラウドってなに?」
「Matterportクラウドを契約するか迷っている」
「Matterporはクラウドなしではサービスを利用できないの?」
こんなお悩みはありませんか?
Matterportクラウドを契約することで、Matterportを本格的にビジネスでも活用できるようになります。
本記事では、Matterportクラウドでできることや、クラウドプラン全種類を紹介します。
プランごとに、おすすめな人の特徴も紹介しますので、ぜひ記事を読み進めてみてください。
Matterportクラウドとは?
Matterportクラウドとは、Matterportで3Dモデルを生成・保管・編集するための専用クラウドです。
Matterportアプリを使えば、撮影自体は可能ですが、3Dモデルの生成はできません。
4つのプランがあり、活用目的にあわせて適切なプランを選ぶことが重要です。
Matterportの仕組み
Matterportでは、撮影からデータをデバイスで表示するためには次のものが必要です。
- Matterport対応カメラ
- 三脚・雲台
- iOS または Android
- Matterportクラウド
- Matterportアプリ
Matterportの撮影自体は、Matterportクラウドなしでも進められます。Matterportアプリをダウンロードしたモバイルデバイスと、Matterport対応カメラをWi-Fiで接続すると、アプリでカメラを操作できるようになります。
ただし、撮影した空間情報から3Dモデルを生成し、それを編集・共有・管理するためには、Matterportクラウドが必要になります。
Matterportクラウドへのデータアップロードは、アプリの「アップロード」ボタン1つで完了します。
Matterportクラウド無料プランでできること
Matterportクラウドの無料プランでは、1スペース(1施設分)のみ保管できます。ただし、外部公開や共有ができず、あくまで管理画面上でプライベート閲覧するのみとなります。
また、対応している撮影機材は「モバイルデバイス」「THETA」「Insta360」、その他360度カメラのみで、Matterport Pro2・Pro3・BLK360は使用できません。
そのため、それらの機種を使用する場合は必ず有料プラン(スタータープランを除く)の契約が必要になります。
Matterportクラウド有料プランでできること
Matterportクラウドの有料プランでできることは、主に次の5つです。
- チームでの共同作業
- スペース編集
- Googleストリートビューに無料で公開(無料プランでも可)
- ユーザー招待
- BIMモデル変換
有料にするとどのようなメリットがあるか知ることで、効果的に活用できるでしょう。
チームでの共同作業
プロジェクトチーム内の複数メンバーで共同作業ができます。
契約アカウントにユーザーを”共同編集者”として招待し、編集権限を与えれば他メンバーもスペースの編集が可能になります。
チーム内で業務を分担し、効率的に作業を進行できるでしょう。
スペース編集(無料プランでも可)
Matterportクラウドでは、アップロードしたスペースを編集できます。
デフォルトで搭載されている代表的な編集機能には次のようなものがあります。
- スタート画面の設定
- タグ
- ガイドツアー
- ぼかし(プロフェッショナルプラン以上)
- 360度映像挿入
「Matterport SDK」を活用したカスタマイズは、専門スキルや技術が必要ですが、上記の編集は分かりやすいUIと操作感で、だれでも簡単に進められます。
編集でテキストや画像を用いた説明情報を追加し、3Dモデルをより充実したコンテンツにすることで、ユーザーの興味を引きやすくなります。
Googleストリートビューに無料で公開(無料プランでも可)
Googleストリートビューに無料で公開できるのも大きな魅力です。
編集画面のアドオンタブから進み、該当住所や、掲載に使用するGoogleアカウントを入力するだけで簡単にどこにでも掲載できるようになります。
Googleストリートビューで、道路や店舗周辺の景観を掲載している施設は多数見られますが、肝心な施設内を閲覧できないことも多く、閲覧できたとしても写真のみ、という場合が多いです。
特に飲食店や美容サロンなどの店舗ビジネスでは、内装が清潔またはおしゃれであることをユーザーに知って欲しい。そこで、歩き回ることのできる360度パノラマ映像で発信することで、ユーザーが安心して来店することができます。
ユーザー招待
複数のユーザーを管理できるのも有料プランを持つメリットといえます。
ユーザーは、招待されたクラウドアカウント組織へ、撮影データをアップロードすることができます。逆に、他社アカウントに招待してもらうことで、撮影終了時に自身のアカウントから他社アカウントに撮影データをアップロードすることができます。
「撮影データを自身のアカウントにアップロードして欲しい」「クライアント先にデータを共有してすぐ確認してもらいたい」「遠方の会社と共同でMatterport事業を行いたい」など活用シーンはさまざまです。
BIMモデル変換
Matterportシステムで生成された3Dモデルは、有料アドオンを利用して以下の様なアセットを手に入れることができます。
- 図面式フロアプラン(平面図)
- MatterPak:点群(.xyz)、メッシュファイル(.obj)など
- E57ファイル(プロフェッショナルプラン以上)
- BIMファイル(プロフェッショナルプラン以上)
「BIMファイル」とは、撮影空間をBIMモデルに変換してくれるサービスです。
BIMとは、コンピュータ上に生成されたデジタルモデルを生成し、業務を効率化する仕組みを意味しており、建設・住宅業界を中心に活用されています。
BIMモデルに変換するには、施設の規模やその内容に応じて費用が発生します。9,290㎡(≒10万ft2)まで対応できるため、広大な施設でも安心して利用できます。
Matterportクラウド全6種類
Matterportクラウドには6つのプランが存在します。
無料 | スターター | プロフェッショナル | プロフェッショナル+ | ビジネス | ビジネス+ | |
月額料金(月払時) | 無料 | 1,200円 | 8,300円 | 15,500円 | 37,100円 | 82,700円 |
モバイルデバイス | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
THETA・Insta360 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Pro2・Pro3・BLK360 G1 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
アクティブスペース保管数 | 1スペース | 5スペース | 25スペース | 50スペース | 125スペース | 300スペース |
ユーザー数 | 2ユーザー | 2ユーザー | 5ユーザー | 10ユーザー | 25ユーザー | 60ユーザー |
編集機能 | △ ぼかし以外 |
△ ぼかし以外 |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Googleストリートビュー公開 | (○) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
アドオン:BIMファイル | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
統計情報取得 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
それぞれの特徴を解説し、プランごとにおすすめしたい人の特徴も紹介します。
損することなく、自分に最適なプランがわかるようになるので、ぜひ読み進めてみてください。
無料プラン
無料プランは「モバイルデバイス(iOS・Android)」「THETA」「Insta360」での撮影が可能です。
Matterport Pro2やPro3、BLK360 G1を使っての撮影はできないため注意が必要です。
また無料プランでは、保管できるスペースは1つのみで、かつ外部公開ができませんが、お試し撮影する方にはおすすめです。
無料プランをおすすめしたい人の特徴は次のとおりです。
- Matterport Pro2などを使わない
- 無料で試しに撮影してみたい
- 外部に公開・共有しない
- 1スペース以上撮影しない
スタータープラン
スタータープランは、保管できるスペースの上限が5つに増えます。
ただし、撮影に使用できる機材は、モバイルデバイス(iOS・Android)やTHETA・Insta360のみのため注意しましょう。
スタータープランをおすすめしたい人の特徴は次のとおりです。
- Matterport Pro2などを使わない
- 統計情報を閲覧・分析したい
- BIMモデル変換が不要である
プロフェッショナルプラン
プロフェッショナルプラン以上で、Matterport Pro2やPro3、BLK360 G1を利用できるようになり、ビジネス用途など本格的な活用に向いています。
また、BIMモデルへの変換もできるため、建設・住宅業界のDX化を進められます。
次の項目に当てはまる人は、プロフェッショナルプランをおすすめします。
- Matterport Pro2やPro3、BLK360 G1を使いたい
- タグやぼかしなど編集機能をすべて使う
- BIMファイルや点群など幅広いデータ活用したい
- 25スペース以上撮影しない(プロフェッショナル+は50スペースまで)
ビジネスプラン
ビジネスプランは、月額37,100円と少し費用は上がりますが、ビジネスで本格活用したい場合はおすすめです。
125スペースまで登録できるので、マンション物件を複数撮影する場合や、現場の施工過程を複数記録したい場合にも安心です。(ビジネス+は300スペースまで)
次の項目に当てはまる方は、ビジネスプランがおすすめです。
- Matterport Pro2、Pro3やBLK360 G1を使う
- 100以上の複数施設を撮影したい
- 大規模なチームでデータを共有したり、連携して作業したい
まとめ
Matterportを本格的に活用したい方はクラウドの契約が必要です。
次の項目を明確にしておくことで、スムーズにプランを選べるでしょう。
- どのカメラを使うか
- 編集機能や拡張機能(アドオン)を使うか
- 他のチームや企業とプロジェクトを共有するか
Matterportでできることは、徐々に増えてきており、今後はさらに幅広いシーンでの活用が期待されます。
Matterportやクラウドについてのお悩みやご相談は、Matterportの正規販売代理店である弊社にぜひお問い合わせください。