360度カメラは建設現場でも活躍!!メリットや活用方法、導入企業の声も紹介

       

360度カメラとは、自分の周囲360度すべての景色や空間を撮影することができるカメラのこと。1ショットで上下左右前後360度を撮影することができます。臨場感あふれるビジュアルコンテンツを作ることができるのが魅力的で、最近では、SNSやYouTubeを通して急速に認知されつつあります。

360度カメラは、建設現場での活用度が非常に高い

個人のエンターテインメント目的はもちろん、ビジネス利用でも、その活用度の高さが評価されつつある360度カメラ。周囲360度を素早く記録でき、意外にも気軽に導入できることなど、メリットが注目されています。
最近では建設現場で採用されるケースも増加中。平面写真の情報だけではある程度、実物とのイメージ差が避けられないのが難点ですが、360度カメラであれば、全方向の情報を取得することが可能。機種によっては実物と同様の立体感を再現できるようになります。

今回は、建設・工事の現場で360度カメラがどのように活用できるのか、実際に導入している企業の事例も合わせてご紹介します。

詳細な記録ができ、撮影漏れや失敗を防げる

現場を撮影するうえで多いトラブルのひとつが、撮影漏れや撮影の失敗といわれています。
360度カメラは死角を作りにくく、1回の撮影で360度の画像を撮影できるため、撮影に必要な箇所の撮り漏れを防止。撮影漏れに気付いて再度現場に向かう、あるいは完成した後に途中経過部分の撮影漏れに気付くなどの失敗が格段に減少します。

プロの現場では、画質や精度において高いレベルが求められます。360度カメラの中には、寸法精度が99%以上という上位機種もあり、空間を正確に記録することが可能。加えて高い解像度を誇るハイレベル機種を選ぶことで、場所や内容にかかわらず正確な記録を残すことができます。

関係者との情報共有や必要事項の伝達がスムーズに!

建設現場では、作業の工程や現状などのデータを関係者の間で共有することが重要になります。
360度カメラで撮影したデータがあれば、現状把握する時間を大幅に短縮。全体像から細部まで、詳細を記録できるので、共同作業の効率化や時短・経費削減につながります。

作業工程の記録や共有は、関係者内だけではなく、施主への報告や品質保証をする手段としても有効。工事の進捗状況をオープンにすることで、発注側にとっては安心感があり、現場に緊張感も生まれます。円滑なコミュニケーションを持続することで、完成後に生じる「イメージと違った」というクレームも回避。建設の現場に携わる人々の効率的な働き方の実現にも貢献してくれるはずです。

Matterportシステムと組み合わせることで、よりハイレベルな“没入”を実現

単体でも活用度が高い360度カメラですが、Matterportのソリューションを利用することで、ビジネスの幅がより広がります。
たとえば「Matterport Pro2 3Dカメラ」や「Leica BLK360 レーザースキャナー」なら、寸法精度99%で空間のあらゆる要素を計測可能。特に、Matterport独自のAI技術によって空間や建物を3Dで再現するデジタルツインは、いま不動産や建設の現場では特に注目度が高まっています。3Dドールハウスビューを使えば、ズームイン・アウトや回転も自在。空間の広がりやサイズをより明確につかむことができます。

コロナ禍で需要が高まる建設業界のテレワーク化

撮影はワンショットで360度をとらえることができて簡単。コンパクトで軽い機種を選べば持ち歩きの負担も軽く、複数の現場を掛け持ちする際でも安心です。360度カメラを活用することで、見積もりや調整などもリモートでできるようになり、現場に足を運ぶ時間を大幅に短縮します。コロナ禍においても非常に心強い味方だといえるでしょう。

Matterportシステムと連携することで、アプリを使ってカメラでスキャン。それをクラウドにアップロードすると、撮影データが取り込まれ、3Dモデルが生成されます。閲覧する側はパソコンやスマホ・タブレットからブラウザにアクセスするだけという手軽さも魅力。遠隔からの参加者がまるで現場にいるかのように同じ状況確認ができるようになります。Webサイトに顧客向けの画像を掲載したり、SNSなどで発信する企業が増えているのも納得です。

導入企業からも360度カメラの活用度の高さを実感しているとの声

現場の負担を大幅に軽減し、コミュニケーションを円滑にすることができる360度カメラ。撮影した画像はインターネット環境があればどこでも閲覧できるので、打ち合わせもスムーズ。
360度カメラを導入した「建築資材」「建築設計施工」「不動産」の3事業を展開する株式会社ATC様 の声をご紹介します。

「施工工程を360度カメラで記録することで、検討時に全方位での詳細の視認が可能なので、各業者間での改善のすり合わせがスムーズに進むようになりました。竣工後に見えなくなる部分を施工後に確認することができるのもメリットですね。作業工程のマニュアル作成や社内共有の場面でも有効だと感じました」

多数の現場を掛け持ちする担当者や関係者にとっては大幅な時間短縮と経費削減に。まさにバーチャル現場管理を実現しています。

「従来の写真とは違い、全ての画像を確認する必要などがないのもよいところですね。あたかも現場に立っているような感覚で、必要な部分を観察し、議論が行うことができます。コミュニケーションロスや認識の齟齬が生まれにくいと社内でも評価が高いですね。撮り忘れも大幅に減りました」

同社では、新工法による建築の施工工程の記録、および今後の物件営業ツールとしての可能性も検討中とのこと。さまざまな建設現場において、今後ますます幅広い活躍が期待されています。

今後さらに期待!360度カメラによる遠隔作業の可能性

工事の進捗状況や品質管理、安全管理の状況が、離れた場所からでも手に取るようにわかるというのは、360度カメラによる画期的な革命。その特徴をさらに進化させたシステムが近々リリース予定です。

施工中から完成まで、建設現場の3Dモデルを階層ごとに分け、配管や断熱材の施工方法などを施工履歴として記録できるアプリケーション。同じ場所の現在と過去を比較して確認することができます。さらには、デジタルのペンツールを使って、撮影したバーチャル空間上に指示やメモを書き込むことも可能。現場に足を運ばなくても作業者へ指示ができたり、状況を共有したり……
すべてを遠隔で行うことができる近未来を現実化したコンテンツです。


顧客や関係者への伝達の手間を軽減しレベルアップしてくれる360度カメラ。
現実空間とバーチャル空間を自由に行き来する高度なバーチャルコミュニケーションで、建設現場におけるビシネスモデルの可能性が広がります。

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