Blog
2023.04.21

【建設業界向け】Matterportの活用方法や3つの導入メリットを解説

活用事例

「Matterportを建設業界で有効に活用する方法が知りたい」

「Matterportの活用イメージができていない…」

「社内DX化を進めたい」

Matterportは建設業界のさまざまな業務で活用でき、導入事例も増えてきています。

本記事では、建設業界におけるMatterportの活用シーンや事例、導入メリットを徹底的に解説します。

活用の幅を格段に広げるMatterport連携ツールも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

INDEX

Matterportは建設業界のどの業務で使える?

建設業界において、Matterportを活用できる業務は次の通りです。

 

  • 事業計画
  • 現場調査
  • 施工管理/監理
  • 研修・教育
  • 営業・PR

 

自社がどのような業務で活用できるかイメージしながら読み進めてみてください。

 

 

事業計画

事業計画の参考資料としてMatterportを活用できます。
事業にかかる費用や工程、事業実施の可能性を検討する際には、過去の事例を参考にすることがあります。

過去の施工事例をMatterportで撮影することで、立体像の事例アーカイブが完成。
更に、案件に関する資料をタグ機能を使ってすべてMatterportに集約しておくことで、
関連情報の収集をシームレスかつ迅速に行え、スムーズに事業計画を立てられるでしょう。

関連記事 Matterportタグ

 

 

現場調査

施工現場を調査する際にも、Matterportの出番です。
通常の現場調査では、現況を一箇所ずつ写真撮影したり実測する必要があったため、撮影・実測漏れが起こったり、危険箇所の撮影ができなかったりしました。

Matterport撮影では、空間すべてを360度で認識するため撮影にかかる時間やコスト、ミスを減らせるメリットがあります。
計測ツールを使えば、事務所に帰ってからでも現場を実測することができます。
また三脚を使って定点撮影するため、撮影者を危険から守る効果もあります。

 

施工管理 / 監理

施工に関するデータを一つにまとめられるのは、Matterportの最大の魅力ともいえます。
通常、施工の進捗や品質を確認するには、直接現地まで足を運ばなければなりません。

しかし、現場の進捗を収めたMatterportデータを関係者に共有することで、
全員がオンライン上で工程を確認できます。
Matterportシリーズのカメラを使用すれば、4Kの高解像度で閲覧できるため、
例えばクロスの傷を認識でき、施工品質までもがオンラインで管理/監理できるというメリットがあります。

 

 

研修・教育

Matterportは、新人研修・教育に使用する資料の制作も可能です。
施工現場の撮影データを資料として配布することで、
わかりやすく手軽に技術や施工方法、危険箇所を学習できます。

また施工現場だけでなくオフィスを撮影しておけば、
オンラインオフィスツアーもできるため採用にかかるコストの削減にもつながります。
就活生に対して、最新の技術を活用した企業として良い印象を与えられるので、
優秀な人材を獲得できる可能性も高まります。

 

 

営業・PR

日常の営業活動やPRにも、Matterportが有効です。
営業では、紙媒体の営業資料に加えて、施工事例の3Dモデルを見せることで、
イメージが湧きやすいためスムーズに商談を進められます。

またホームページに3Dモデルを埋め込むことで、過去の事例・実績を
24時間365日発信できるため企業の信頼にもつながります。
建設業界でのMatterport導入はまだ浸透しきっていないため、
物珍しさに興味をひかれる顧客も多いものです。

建設業界のMatterport成功事例

建設業界のMatterport導入事例を紹介します。

  • 株式会社ATC様
  • SEACOMP様

導入効果や活用方法を順番に見ていきましょう。

 

株式会社ATC様

「建築資材」「建築設計施工」「不動産」の3事業を展開する株式会社ATC様は、
Matterportカメラを購入し活用しています。
施工工程を記録しておけるため、
各業者間における改善のすり合わせがスムーズになったといいます。

また作業工程のマニュアル作成や社内共有の場面でも有効性を感じています。
施工のすべてを共有できるため、コミュニケーションロスや
認識の齟齬が発生しないため社内評価も高いようです。

SEACOMP様

液晶のモジュールメーカーであるSEOCOMP様も、Matterportの導入効果を実感しています。
2Dビデオや企業で利用しているビデオでは、詳細なプロセスが捉えられず、
顧客からの信頼を獲得しにくい状況にありました。

そこで安全かつ正確なMatterportを導入し、
没入型の施設案内を試みたところ絶大な効果があったといいます。
Matterport同様の体験を提供できなかった競合に圧倒的な差をつけ、
顧客からの信頼獲得や出張費の25ドル削減に成功しています。

( 引用 : https://matterport.com/ja/industries/case-studies-9 )

建設業界におけるMatterportの導入メリット

建設業界でMatterportを導入するメリットは次の3つです。

  • 社内のDX化になる
  • 企業のイメージを向上できる
  • 採用コストの削減につながる

一つずつ詳しく解説します。

 

 

社内のDX化になる

Matterportでさまざまな業務を効率化することで、
社内全体のDX化(デジタルトランスフォーメーション)につながります。
施工管理や現場調査、さらに資料探しなどの
日常業務までデジタル技術の力でコスト削減できます。

少しの用事のためにわざわざ現地まで足を運んだり、
欲しい資料が見つからないなどのストレスを軽減できるので社員が働きやすい環境を整えられます。
Matterportを導入することで、ビジネスモデルが
大幅にかわることもあり売上げアップにつながることも多いものです。

 

 

企業のイメージを向上できる

社内の勤務環境が良くなるだけでなく、企業や顧客など外部からのイメージアップも期待できます。
デジタル技術を取り入れ、時代の変化とともに業務や働き方を改善できる企業には、
最先端で優良なイメージを持つことはありませんか?

建設業界ではMatterportを本格的に活用できている企業はまだ少ないため、競合との差別化にもなります。

 

 

採用コストの削減につながる

どの企業でも大きな課題として取り上げられる業務の一つが「採用」です。
Matterportで撮影したオフィスや建設現場の3Dモデルを
使用してオンラインツアーを実施すれば、移動費や人件費を大幅にカットできます。

また「DX化が進んでいる」「最先端企業」など就活生に良いイメージを与えることで、
優秀な人材からの応募増加が期待できます。

企業側、就職活動する側の両方に、コストをかけることなく採用活動を進められるでしょう。

Matterportと連携できる有効ツール

Matterportと連携できるツールの中でも、建設業界でよく使われているものを2つ紹介します。

 

  • Stages
  • SIM-ON

 

上手く活用できれば、業務効率を格段にアップさせ、売上向上も期待できます。ぜひ参考にしてみてください。

 

 

Stages(ステージーズ)

Stagesは、施工の工程をデジタル化して一括で管理できるツールです。
施工段階の「ステージ」から命名されました。

設計、施工、竣工するまでの様子を段階ごとに撮影し、データを一括でオンライン管理します。
計画段階でのBIMモデルとの重ね合わせや2画面比較も可能で、
設計と異なる部分は修正点を書き込める機能も搭載されています。
複数の現場工程や施工履歴を一括で管理したい場合、Stagesの利用が効果的です。

 

SIM-ON(サイモン)

SIM-ONは、3Dモデルに建物のあらゆる情報を集約することで、
必要情報の検索・取得・共有を簡易化できるツールです。
施設内にある設備や家具に関するデータをインデックス化し、
あらゆる情報や書類を一括管理できる画期的な仕組みを実現しています。

カレンダー機能と連携すれば、建材や設備のメンテナンスのタイミングを通知してくれるので、
一度情報を入力すればそれ以降の手間を省略できます。
企業だけでなく一般の家庭でも、マイハウス管理に活用できます。

建設業界の今後について

日本の建設業界は、工事件数が右肩上がりの傾向にあります。
しかし、長時間労働や現場の危険性など勤務環境の問題から、
職人の高齢化や人材不足が問題視されています。
そのため、今後は国や業界全体でもDX化や働き方改革が進むことが予想されます。
最先端のデジタル技術Matterportは、
建設業界全体の人材課題を解決し、市場拡大に効果的なツールです。

Matterportの活用方法やカメラの違いなど、ぜひお気軽にご相談ください。