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2022.12.08

360度カメラの仕組みをわかりやすく解説!Webサイトで閲覧する方法

機能紹介

「360度カメラの仕組みがわからない」

「なぜ360度全体の映像が映るのか不思議…」

「360度カメラで撮影した空間を3Dモデルに変換するまでの流れを知りたい」

本記事では、360度カメラが空間を認識する仕組みについて3つのカメラタイプ別に解説。
また、映像をPCやスマホなどのデバイスで閲覧するまでの
流れや3Dモデルを生成できる仕組みについても紹介しています。

わたしたちは360度カメラ「Matterport」の販売代理店として、
専門的な知識にもとづき解説していきますのでぜひ読み進めてみてください。

INDEX

360度カメラの仕組みとは?                  

360度カメラには以下の3タイプがあります。

  • 全天球タイプ
  • 半天球タイプ
  • レーザー付きタイプ

全天球タイプの仕組み

全天球タイプは代表的な360度カメラで、360度空間全体を写せるカメラです。

全天球タイプは、カメラの表裏についている2つの広角レンズで空間全体を認識しています。
この広角レンズはそれぞれ180度以上認識でき、シャッターを押すとレンズが同時に作動します。

この2つのレンズで撮影した2枚の映像をつなぎあわせると、1つの360度映像が完成します。
2画像の境界線は「スティッチ」と呼ばれており、
このスティッチがほぼ見えなくなるほど高度なつなぎ処理が行われます。

空間認識はカメラが自動的に行うため、撮影者自身が動いたり
カメラを移動させたりする必要はありません。
シャッターを押すだけで、全天球映像が生成されます。

 

 

半天球タイプの仕組み

半天球タイプの360度カメラは、水平方向のみ360度認識することができます。
基本的な仕組みは、全天球タイプと同じですが、球の下半分は認識できません。
この特性を活かし、例えば撮影者の頭上にカメラを置いて撮影しても、
撮影者自身が映り込まない画像を作成することができます。

 

 

レーザー機能付きタイプの仕組み

360度カメラには、レーザーが搭載されているものもあります。
基本的な仕組みは全天球タイプと同様に、複数のレンズで空間を認識する方法です。
異なる点は、レーザースキャナーが搭載されていると空間の奥行きや
細部まで認識できるため全・半天球カメラに比べて格段に精度が上がることです。
住宅や建築など、データに正確性が求められる業界では
レーザー機能付きカメラを使うのも良いでしょう。

撮影した映像をPCやスマートフォンで閲覧する方法       

撮影した映像をPCやスマートフォンで閲覧する方法は主に以下の2つです。

  • 外部サービスを活用してアップロードする
  • 自社サイト内で完結させる

360度カメラで撮影をするのであれば、WebサイトやSNSに掲載したい方も多いのではないでしょうか。

 

 

外部サービスを活用してアップロードする

まずは、外部サービスを利用してアップロードする方法です。

RICOHやMatterportが提供するクラウドサービスを利用する、
またはWordPressのプラグインをインストールするなどしてアップロードを開始します。

データをアップロードすれば自動的に埋め込みコードが発行されるので、
コーディング知識やスキルがなくても問題ありません。

誰でも簡単にできるというメリットがある一方、データ容量や数量によって、
または営利目的で利用する場合などには費用がかかるケースもあります。

 

 

外部サービスを使わず自社サイト内で完結させる

もう一つの方法は、外部サービスを使用せず自分でファイルをダウンロードして実装していく方法です。
こちらは専門的な知識が必要になるので、初心者の方にはあまりおすすめしません。

しかし完全無料で実装できるため、どうしても費用をかけたくないという方は一度試してみても良いでしょう。

また、Matterportはファイルのダウンロードができないため注意しましょう。

360度画像・映像をWebサイトで表示させる方法については
下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:初心者向け!360度カメラの映像をWebサイトに埋め込む5つの方法

360度カメラで撮影した映像の活用方法3選

360度カメラで撮影した映像は、どのようなシーンで活用されているのでしょうか?

今回は3つの活用事例を紹介します。

  • 大切な思い出を記録
  • VRコンテンツとして楽しむ
  • 3Dモデルを制作しビジネス活用

360度映像の活用方法はさまざまですが、今回は特に代表的な事例を取り上げました。

 

 

1.大切な思い出を記録

家族やお出かけの際に、家族・友人との大切な時間を思い出として記録しておけます。
静止画や動画では表現しきれない臨場感や没入感までデータで見られるため、
よりリアルな思い出として保存できるでしょう。
そしてこの思い出をWebサイトやSNSで発信することで、世界中で楽しい時間を共有できます。

 

 

2.VRコンテンツとして楽しむ

360度映像はVRゴーグルとも連携できます。
VRゴーグルを購入し360度映像を見ると、没入感が格段にアップするでしょう。

 

 

3.3Dモデルを制作しビジネス活用

360度映像はビジネスにおいても活躍します。
もっとも多いビジネス用途は、360度カメラで
3Dモデルを生成しバーチャル空間を制作する方法です。

制作した空間は、バーチャルツアーやバーチャルショップとして
さまざまな業界で活用されています。3Dモデルに、
画像・動画・ECサイトをコンテンツ追加できる編集機能がついているものもあり、
データ1つで営業や宣伝ができます。

その結果、オンライン上で契約・購入まで完結できるケースも増えており、
大幅なコスト削減や業務効率化につながっています。

Matterportで3Dモデルを生成する仕組み

ドールハウスビュー

 

写真のような3Dモデルは多くの業界で導入されており、この生成にはMatterportの仕組みが有効です。

Matterportサービスを使う場合、以下のフローで360度カメラの映像を3Dモデルに変換します。

 1. Matterportアプリをインストール
 2. Matterportアプリがインストールされたデバイスと360度カメラを接続し、撮影
 3. Matterportクラウドに撮影データをアップロードし、3Dモデルを自動生成
 4. 編集・カスタマイズで3Dモデルを充実させる
 5. 自動発行されるURLで、3DモデルをWEBサイトやSNSに公開

Matterportが非常に正確な3Dモデルを自動生成できる理由は、Cortex AI にあります。
多数の空間データを学習し続けることで、空間の再現度が常に向上していく、画期的な仕組みです。

さらにMatterport Pro2 3Dカメラには3つの4Kレンズと赤外線レーザーが搭載されているため、
どんな場所でも精度の高い撮影を可能にするハイレベルな機種だと言えます。

360度カメラをビジネスで活用したいと考えている方は、
Matterportサービスで映像の3Dモデル化にチャレンジしてみてください。

Matterportに対応しているプロ用のカメラは下の記事で紹介しています。

関連記事:【2022年最新】プロが選ぶおすすめ360度カメラ3選!選ぶコツも紹介

360度カメラは予想以上に高性能!

360度カメラの仕組みは、非常にシンプルかつ高性能です。

撮影する対象物によっては専門性スキルが必要な場合もあります。
しかし基本的には、カメラの性能が高いため、
撮影者の撮影技術やセンスはほぼ不要で撮影へのハードルは低いと言えるでしょう。

ぜひ360度カメラを日常生活やビジネスに取り込み、多くのシーンで活用してみましょう。

「360度カメラを購入するか迷っている」「360度カメラの活用方法がわからない」という方や、
記事への質問はぜひお気軽にお問い合わせください。